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コーヴ・ガーディアンズとは、海洋保護団体「シー・シェパード」の下部組織で、日本のイルカ追い込み漁に反対する「無限の忍耐作戦」を実行するための組織である。反イルカ漁・反捕鯨の映画『ザ・コーヴ』が公開された2010年に活動を開始した。日本では和歌山県東牟婁郡太地町で毎シーズン9月から翌年2月までの漁期の間、漁を阻止するための嫌がらせ(自称)を行う。 == 背景と歴史 == シーシェパードは、2003年に太地町に一時滞在したが、その後、2010年までなりをひそめた。2009年に和歌山県太地町のイルカ追い込み漁を批判的に描いた映画『ザ・コーヴ』が公開されると、映画により、国内外の世論が喚起された。満を持して、シーシェパードは太地町でのイルカの殺戮を止めさせるという名目で、キャンペーンに世界中が参加するように呼びかけ、2010年から「コーヴ・ガーディアンズ」(「入り江の番人」という意味)を組織し、太地町に集めた活動家を送り込んだ〔。 その後、シーシェパードはこの作戦を「Operation Infinite Patience」(無限の忍耐作戦)と名付けた。この作戦は、シーシェパードの創設者ポール・ワトソンによれば、「嫌がらせ」と説明された〔2011-11-22にシーシェパードが公表した映像, 2015-8-31閲覧 〕。一方、エコテロリストについて著作のある産経新聞記者の佐々木正明によれば、支持者や寄付金収入を増やすためのシーシェパードの営業活動の一つだと説明された〔環境テロリスト 日本に続々上陸中(後篇) 活動家にとって天国の日本 佐々木正明(産経新聞社外信部記者)、2012年03月28日、WEDGE Infinity(ウェッジ) 〕。 佐々木は、2010年以後は、「当初は、伝統的なイルカ漁を一方的な編集で批判した米アカデミー賞の『ザ・コーヴ』に触発されて、日本旅行のついでといった物見遊山的な参加者が多かったが、次第に、ワトソン代表の国際的な知名度やシーシェパードの勢力を利用して、素性のうかがいしれない世界各国の活動家が集う最前線と化した」と説明した〔。更に「シーシェパードは活動家を太地町に常駐させ、妨害するためのノウハウや漁師たちの情報などを蓄積」していると指摘し、「先輩活動家が 1 人いれば、長期滞在の衣服を詰め込んだカバン 1 つで日本にやってきて、初日から妨害に参加できる」と、コーヴ・ガーディアンズが行う作戦を解説した〔。 2014年に、スコット・ウエストやメリッサ・セーガルが入国拒否となり、キャンペーンのリーダー格の人物が日本国内に不在となった。 2015年秋からは作戦名が「Operation Henkaku」に改められた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コーヴ・ガーディアンズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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